通常の伸縮性のない織った生地を布帛(ふはく)と呼びます。
これに対し、糸を編んだ伸縮性のある生地をニット地、ジャージ、カットソー等と呼びます。
ここでは統一して「ニット地」としてご説明いたします。
既製服には本当にたくさんの種類のニット地が使われており、とても説明できません。
そこで、手芸店や生地屋さんでもよく見る基本的な3種類に関してお話しします。
■天竺(てんじく)
Tシャツなど、既製服に最もよく使われているニット地です。
「メリヤス編み」という表と裏で編み目が異なる編み方で編まれています。
切端が表側にクルンと丸まってしまうため若干扱いにくいですが、伸縮性が少ないため型崩れしにくく、ミシンはかけやすい生地です。
■スムース
「ゴム編み」という表編みと裏編みを交互に編む方法で編まれています。
表と裏が同じ編み方なので、天竺のように切端が丸まらなくて扱いやすいです。
天竺より伸縮性が大きく、ミシンは若干かけにくいです。
■フライス
表、裏ともに表編みの生地です。(手編みで編めるのかどうか筆者には分かりません^^;)
伸縮性が非常に良く、レギンス等フィット感を重視するアイテムに向いています。
また肌触りが良いため、赤ちゃんの肌着などにもよく使われます。
こちらも裏表同じ編み方なので、天竺のように切端は丸まりませんが、伸縮性が良い分ミシンはかけにくいです。
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