既製服がそんなに普及していなかった時代、昔のお母さんは洋裁学校なんか出てなくても、お家で家族の着るものをほとんど作っていました。
私も小さい頃はパンツからコートまで、足踏みミシン1台で何でも作ってもらいました。
昔は「ミセス」などの雑誌に製図の方法が載っていましたから、それを見てサイズ調整して型紙から起こしてたんですね。
そして生地の上に置いて、生地に縫い代をチャコで描いて、裁断して、場合によっては切糸つけ(きりじつけ)なんていう面倒な印付けをして、接着芯を貼って、仮縫いして、裁ち目は手でかがってから端ミシンをかけて、しつけをかけてようやくミシンで地縫い。
ボタンホールは手でかがっていましたね。
書いてるだけでも気が遠くなりそうな作業工程です。
しかも私の母は徹底した節約主義なので、型紙は新聞紙、生地や副資材はできるだけ買わずにあるものを解いて使っていました。
解いたり、はぎ合わせたりするとさらに時間がかかったりして。。。
今の時代は、それに拘ると窮屈ですね^^;
これに対してアパレル産業が発達し、既製服が市場に溢れかえる現在、洋裁学校を出ていない縫い子さんでもすぐに縫えるように、短時間で効率よくきれいに仕上げる産業用の方法がたくさん見出されています。
それをホームソーイングに応用すると、本当に手間と工程が少なくなり、縫うことがより楽しくなります。
私が子供服の型紙開発をしていた時に知り合ったデザイナーさんやパタンナーさんに業界の技をいろいろ教えてもらいました。
基本的にアパレル業界では「(生地に)描かない」「(しつけを)かけない」「(待ち針を)打たない」んだそうです。
なんてスマート、なんてクールなんでしょう!
このサイトでは、そういったアパレル業界で使われている「クールな方法」を取り入れた作り方をご紹介していきます。
その一例として、以下のようなツールを使っていきます。
これらを使うと何が「クール」なのか、次回から書いていきますね。
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